内視鏡室のご案内
東川口病院の内視鏡センター
くるしくない内視鏡で、早期発見・早期治療を
~地域とともに、患者さんに寄り添う安心の内視鏡医療を~



ご挨拶・センター紹介

東川口病院内視鏡センターでは、「くるしくない内視鏡、早期発見・早期治療」をモットーに、地域の皆さまに安心していただける内視鏡医療を提供しています。
私は2015年に入職し、それ以来、当院の内視鏡診療の発展に貢献できるよう尽力してまいりました。2019年に内視鏡センターが院内に新設され、設立当初より代表としてその運営に携わっております。
センター設立に伴い、内視鏡室は従来の1室から2室へと拡充され、従来の検査中心の体制から、より高度な治療内視鏡にも対応できる診療環境が整いました。あわせて、更衣室、トイレ・処置スペースを独立して配置し、患者さんの導線に配慮した快適なレイアウトとし、また鎮静後にお休みいただけるリカバリースペースも新たに整備しました。
常勤医師に加え、内視鏡技師免許を有する看護師や、専門的な研修を受けたスタッフがチームとなり、日々進歩する医療技術を積極的に取り入れながら、安全で質の高い内視鏡診療を提供しております。
こうした体制のもと、現在では年間2000件を超える検査・治療を実施しており、消化管(食道・胃・大腸)における早期がんの発見および内視鏡治療に積極的に取り組んでいます。
特に、大腸ポリープの切除から、早期のがんに対して粘膜層を広く一括で切除するESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)まで、幅広い対応が可能です。
また、ERCP(内視鏡的逆行性胆道膵管造影)にも対応しており、これは胆道や膵管の疾患(胆石、胆管狭窄、胆道閉塞など)に対して、放射線透視下で内視鏡を用いて診断・治療を行う高度な技術です。当院では放射線技師や透視室スタッフと密に連携し、安全かつ確実な処置を行っております。
ご自身の健康状態を知ることは、将来の大きな安心につながります。
当院では、胃がん内視鏡健診や人間ドックからの内視鏡検査をお申し込みも承っております。
症状のないうちからの定期的な検査が、早期発見・早期治療への第一歩となります。どうぞお気軽にご相談いただき、内視鏡検査を健康管理の一助としてご活用ください。
主な検査・診療について
- 上部消化管内視鏡検査
- 内視鏡的粘膜下層剥離術(胃ESD)
- 下部消化管内視鏡検査
- 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(EMR)
- 胆膵関連診断・治療(ERCP)
- 内視鏡的胆道結石除去術
- 内視鏡的胆道ステント留置術
- 内視鏡的消化管止血術
- 内視鏡的食道及び胃内異物摘出術
内視鏡検査とは
内視鏡検査は、先端に小型カメラのついたスコープを体内に挿入し、食道・胃・大腸などの消化管の状態を直接観察する検査です。
【胃カメラ(上部消化管検査)】
- 対象部位:咽頭・食道・胃・十二指腸(下行部)
- 挿入方法:鼻または口から
- 検査時間:3~5分程度
【大腸カメラ(下部消化管内視鏡)】
- 対象部位:肛門・直腸・大腸・回腸末端(小腸とのつなぎ目)
- 検査時間:10~20分程度(ポリープ切除数により変動)
「つらい」「こわい」といった印象をお持ちの方も多いかもしれませんが、当センターでは鎮静剤や看護師の声かけなどで苦痛の軽減に努め、安心して検査を受けていただけるように心がけています。

当センターの特徴
鎮静剤による「くるしくない検査」
ご希望の方には鎮静剤を使用し、眠ったような状態で検査を実施。検査後は回復室で1時間程度お休みいただきます。80歳以上の方には、付き添いをお願いする場合があります。
安心のリカバリー体制
鎮静後は専用のリカバリースペースでしっかり休息いただけます。カーテンで分離され、プライバシーにも配慮しています。
当日検査にも対応
紹介状をお持ちの方や健診で要精密検査となった方などについては、外来受診当日に内視鏡検査を実施できる場合があります。
ご希望の方は事前に受付でその旨をご相談ください。
新型経鼻スコープ(GIF-1200N)導入
先端5.4mmの細径スコープを4本導入し、経口内視鏡と遜色ない高画質での観察が可能です。
拡大内視鏡 上部消化管汎用ビデオスコープ(GIF-XZ1200)導入
当院では、精密な診断を可能にする「拡大内視鏡検査」を導入しております。微細な粘膜変化も詳細に観察できるため、より正確な診断と早期発見につながります。
CO2送気装置を全例で使用
腸管の送気にCO2(二酸化炭素)を使用。空気より吸収が早く、検査後の腹部膨満感を大きく軽減します。
ジェット送水装置で視認性向上
大腸検査では、洗浄を自動で行うジェット送水装置を常時使用。残便による観察不良を最小限に抑えます。