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令和6年度 東川口病院 病院指標

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 3 47 35 48 72 136 159 342 530 237
今年度より対象期間(R6.6.1~R7.5.31)が変更となります。対象期間の退院退院患者数は1,609名です。(月平均160.9名)
急性期一般病棟、障害者病棟、回復期病棟がある病院で、ケアミックス医療を行っています。
昨年よりも10代の若年層が約1.9倍増加し、幅広い年齢層の患者が入院されています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 63 33.46 16.40 9.52 84.71
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 55 2.02 2.57 0 66.58
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 48 49.15 20.78 6.25 86.19
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 30 9.13 8.88 0 80.2
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 22 9.91 5.55 0 58.86
内科では、新型コロナの5類への変更に伴い、入院体制を変更した結果、前年度と比較すると市中肺炎患者の
受け入れが大幅に増加しました。
ポリープ切除術の入院は昨年度より約3.6割減少しましたが、早期に内視鏡の検査及び手術ができる体制を整えています。
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 33 5.15 5.15 0 79.85
050130xx9900x0 心不全 18 25.28 17.33 22.22 75.06
050130xx97000x 心不全 - - 21.55 - -
050070xx99000x 頻脈性不整脈 - - 5.64 - -
050130xx9901xx 心不全 - - 20.85 - -
循環器科では、閉塞性動脈疾患と心不全の患者が中心です。2024年度は、昨年度に比べて患者数が増加し、閉塞性動脈疾患と心不全の入院患者数はおおむね2倍となりました。
閉塞性動脈疾患の多くは下肢の閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療を行っています。閉塞性動脈硬化症とは、動脈にコレステロールなどが沈着して血流が悪化する状態で、進行すると足の血行不良や強い痛みを引き起こします。
手足のしびれ、痛み、冷えなどの症状がある方は、早めに受診いただくことをおすすめします。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 199 48.32 25.29 4.02 82.93
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 27 51.22 19.16 11.11 81.81
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 21 30.10 14.04 4.76 71.71
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼 21 38.33 17.84 9.52 54.38
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 18 16.06 12.71 0 29.5
当院の整形外科では、高齢者に多い「股関節や大腿の骨折」の患者さんが最も多くを占めています。
大腿骨骨折の原因の多くは転倒や骨粗しょう症が原因で、平均年齢は80歳を超えています。
MRIやCTなどの画像検査を行い、外科的治療が必要な症例に対しては速やかに早期治療を開始します。
また、不自由なく日常生活を送れるようリハビリテーションも積極的に取り組んでいます。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 20 13 12.98 0 63.2
070510xx99xxxx 痛風、関節の障害(その他) - - 12.02 - -
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 9.33 - -
080090xxxxxxxx 紅斑症 - - 12.98 - -
080250xx99x1xx 褥瘡潰瘍 - - 33.14 - -
皮膚科では、蜂窩織炎や丹毒、褥瘡の二次感染、重症下肢虚血など、皮膚感染や皮膚を含む創傷の入院を
多く受入れています。
整形外科や内科など他科とも密に連絡し、皮膚だけでなく全身状態に配慮しながら、適切な治療と管理を行っています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 22 2 2.45 0 74.14
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 - - 13.66 - -
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 - - 6.81 - -
11022xxx99xxxx 男性生殖器疾患 - - 9.45 - -
110070xx97x2xx 膀胱腫瘍 - - 20.24 - -
泌尿器科では、前立腺癌の確定診断となる経会陰前立腺生検を多く多く行っています。通常、検査当日の午前中に
入院し、午後に検査、その翌日の午前中に退院という日程としています。
同じ悪性腫瘍では膀胱腫瘍での入院が多く占めています。
こちらは、9日間程度の入院期間となることが多いです。また、腎臓、又は尿路の感染症では高齢者が多く、入院中に
新規の症患の出現や、退院先の調整を要することが多い為、入院期間が長期化する傾向があります。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 23 3.09 4.54 0 67.83
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 13 5.08 5.99 0 62.08
01021xxxxx0xxx 認知症 - - 13.68 - -
060150xx99xxxx 虫垂炎 - - 8.00 - -
010069xx97x00x 脳卒中の続発症 - - 11.42 - -
鼡径ヘルニア、胆嚢疾患(胆石、胆嚢ポリープなど)虫垂炎の治療(手術)にはクリニカルパスを使用し、
治療内容を分かりやすくお伝えし十分にご理解の上、退院まで安心して過ごして頂ける様に努めています。
患者さんに治療内容を十分にご理解いただき安心して治療を受けられるように努めています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - - 1 7
大腸癌 - - - - - - 1 7
乳癌 - - - - - - 1 7
肺癌 - - - - - - 1 7
肝癌 - - - - - - 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院では手術や薬物療法によるがん治療を行っております。
今年度の初発患者における病期分布では、胃癌はStageⅠの患者が最も多く、内科での治療が中心となっています。StageⅡ以上や再発患者については、外科や専門科にて適切な治療を行っております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 23 8.91 46.83
中等症 65 35.38 79.74
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
成人市中肺炎の重症度別患者数は中等症が最も多く昨年よりも増加しています。平均年齢は、軽症の
患者様は47歳以下で中等症以上の重症度は79歳以上となっています。高齢の患者さんは重症度が高く
なる傾向があり、平均在院日数も重症度が軽症の患者さんよりも中等症及び重症の患者さんは長期化しています。
高齢で合併症を有する肺炎は重症化の危険性が高く、適切な抗生剤の使用や酸素投与などの
支援療法が大切となります。また、長期入院に伴う廃用性の筋力低下を防ぐため、
早期の理学療法導入を心がけております。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
- 15 60.4 80.33 4.00
当院で治療を受けた脳梗塞の患者さんは15名でした。
患者さんの平均年齢は約80歳で、高齢の方が中心です。
治療からリハビリなどを含めた*平均入院期間は約2か月(60日ほど)でした。
また、他の病院に転院した方は全体の4%と少なく、ほとんどの患者さんが当院で治療から回復までを行いました。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 48 0.25 1.06 0 67.44
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 14 1.71 33.07 0 81.07
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 12 0.58 7.08 0 72.92
K654 内視鏡的消化管止血術 11 7.55 31.09 9.09 78.64
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) - - - - -
内科では、主に内視鏡を用いた手術を実施しています。
「内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)」を48件施行し、全体の中で最も多い手技となりました。件数は2023度の82件から減少しましたが、当院ではクリニカルパスを活用し、入院期間を短縮した効率的な治療を計画的に行っています。
また、「内視鏡的胆道ステント留置術」や「内視鏡的消化管止血術」など、高齢患者を対象とする症例も一定数あり、平均年齢は80歳前後と高齢化の傾向がみられます。特に「内視鏡的消化管止血術」では平均術後日数が長く、重症例への対応や全身管理の必要性が反映されています。
総じて、当科では早期発見・低侵襲治療を重視するとともに、急性期から高齢者の緊急症例まで幅広く対応し、地域医療に貢献しています。
循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 37 2.65 5.95 0 80.08
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) - - - - -
K620 下大静脈フィルター留置術 - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K596 体外ペースメーキング術 - - - - -
当院の循環器科では、下肢閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療(四肢の血管拡張術・血栓除去術)が最も多く行われており、37件実施しました。患者の平均年齢は79歳で、高齢患者への治療実績が豊富であることがうかがえます。
また、ペースメーカー移植術や体外ペースメーキング術なども実施しており、循環器疾患に対する幅広い治療に対応しています。平均術前日数や術後日数をみると、比較的短期入院で治療が可能な手術が多く、患者負担の軽減にも配慮しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 138 2.98 40.75 7.25 78.9
K0811 人工骨頭挿入術(股) 88 2.73 51.08 2.27 84.86
K0462 骨折観血的手術(前腕) 63 5.06 21.70 3.17 57.59
K0821 人工関節置換術(膝) 26 5.54 37.12 0 70.38
K0463 骨折観血的手術(鎖骨) 23 2.57 8.70 0 53.96
当院の整形外科では、特に大腿骨や股関節の手術を多く行っています。手術の件数は、大腿骨観血的手術が138件、人工骨頭挿入術(股)が88件となっています。昨年と比べると件数が減少傾向です。
当院は手術後のリハビリを院内でしっかり行う体制が整っており、手術後にしばらく入院してリハビリを受ける方も多いため、入院期間は長めです。手術を受ける方の多くは高齢者で、安心して手術やリハビリを受けられる環境づくりに力を入れています。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 20 0.05 1.95 0 66.25
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 17 3.65 4.65 0 62.41
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 12 1.92 8.67 0 81.00
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) - - - - -
K6335 鼠径ヘルニア手術 - - - - -
消化器外科は鼠径ヘルニア手術や胆嚢摘出術の予約入院が多く、入院日もしくは翌日に手術を行うことが多いです。
今年度は、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)が最も多い手術です。
クリニカルパスを用いた手術を行っており、1泊2日、もしくは2泊3日の日程で治療を行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
内科では高齢で併存疾患を持った患者さまが多く入院されています。
様々な感染症等に罹患し、血液中に病原菌が侵入し敗血症となり播種性血管内凝固症候群が
引き起こされることがあります。治療は診療ガイドラインに則り適切に行なっております。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
321 238 74.14
当院では、肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群とも呼ばれる合併症)の予防に積極的に取り組んでいます。リスクが「中」以上と判定された手術患者334名のうち、321名(74.14%)に予防策を実施しました。今後も、さらに実施率を高め、安全で安心な周術期医療を提供できるよう努めてまいります。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
440 400 90.91
当院の血液培養2セット実施率は 90.91% であり、昨年度より改善しました。血液培養は感染症の起因菌を特定するうえで不可欠な検査であり、1セットでの感度は約73%ですが、2セットとすることで約94%まで上昇します。適切に起因菌を同定することにより、最も効果的な抗菌薬を選択して治療することが可能となり、治療成績の向上につながります。さらに、不必要な広域抗菌薬の長期使用を避けることができ、耐性菌の発生抑制にも寄与します。
今後も感染症診療の質を高めるため、血液培養は2セット採取を標準とし、実施率の維持・向上に努めてまいります。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
186 162 87.10
当院では、広域スペクトル抗菌薬を使用する際に、原因となる細菌を特定するための 培養検査 を行うことを重要視しています。
今回の集計では、広域スペクトル抗菌薬が処方された 186人の患者さん のうち、 162人(約87%) に投与前に培養検査が実施されていました。
広域抗菌薬は耐性菌の出現リスクが高いため、投与前に細菌を確認することは、安全で効果的な治療のために欠かせません。国際的にも、抗菌薬を使う前に培養検査を行うことが推奨されており、当院の87%という実施率は一定の取り組みがなされていることを示しています。
一方で、約13%の症例では検査が行われていなかったことから、今後はさらに徹底して検査を行うことで、より適切な抗菌薬選択や耐性菌対策につなげていきます。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
38187 142 0.37
当院では、入院患者の安全管理に力を入れています。
今回の集計では、退院された患者さんの在院日数の合計が 38,187日 で、その間に 142件 の転倒・転落事故が発生しました。
これをもとに計算すると、転倒・転落の発生率は 0.37% となります。
転倒後にはカンファレンスをして、転倒の原因を探り、再転倒予防に努めています。
患者さんが安全に入院生活を送れるよう、スタッフ一同、日々注意を払っています。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
38187 3 0.01
当院では、入院後に退院された患者さんのうち「転倒・転落」による比較的重い影響が確認された件数は3件でした。
これは全体の患者さん数からみると約0.01%(1万件あたり1件程度)の発生率にあたります。
※ここでいう「比較的重い影響」とは、医療安全の基準で「レベル3b以上」とされるもので、例えば骨折や長期間の治療を要するけがなど、患者さんの回復に影響が及ぶ可能性がある事例を指します。
当院では今後も、転倒のリスクが高い方への見守り強化,ベッド周辺環境の安全点検,スタッフ教育の継続
などを通じて、こうした事例をさらに減らす取り組みを続けてまいります。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
458 458 100
手術部位感染(SSI)を発症すると、炎症に伴う発熱や痛みなどの不快な症状の他、入院期間の延長や医療費の増大など、患者さんにとってのデメリットは大きく、その予防が大切となります。
SSIを予防するための対策の1つに、手術開始前に抗菌薬を投与があります。手術開始前1時間以内に投与することで、血中または組織中の抗菌薬濃度を適切に保ち、SSIを予防できる可能性が高くなります。
そのため当院では、SSI対策に率先して取り組むことで、患者さんが安心して手術を受けられる環境を整えています。
2024/6~2025/7実績では、抗菌薬の予防投与が必要な症例の全てに実施し、投与率は100%を維持しています。 具体的な件数は上記を御参照下さい。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
38175 81 0.21
この病院では、一定期間に退院した患者さんの入院日数の合計は 約38,175日 でした。
そのうち、d2(真皮までの損傷)以上 と呼ばれる重めの褥瘡(じょくそう、いわゆる「床ずれ」)が発生した患者さんは 81名 です。
これを発生率に換算すると 0.2% となり、
入院中に重い褥瘡ができた患者さんは 1,000人に2人程度 というごく低い割合です。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
1092 968 88.64
当院では入院後の早い段階で、管理栄養士が患者さんのもとへ伺い、アレルギーの有無を確認するほか「栄養アセスメント(栄養状態の評価)」を行う事を重視しています。高齢の低栄養は特に重症化しやすいと言われています。
当院の直近のデータでは、65歳以上の患者さんへの48時間以内の栄養アセスメント実施率は約88.6%と高い水準とを示しています。
栄養アセスメントの早期介入は、予後の改善、感染合併症の減少、入院日数の短縮、QOL(生活の質)の向上に繋げられると考えられます。
今後も入院患者さんの健康回復を支えるため、早期介入、栄養面でのサポートを大切にしていきます。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
38187 7510 19.67
当院では、患者さんの安全を守るために、やむを得ず身体を一時的に固定する「身体的拘束」を行う場合があります。
昨年度、退院された患者さん全体の入院日数を合計すると 約3万8千日 でした。
このうち、医師の判断で身体的拘束を必要とした日数は 約7千5百日(全体の約2割) でした。
更新履歴

2025/09/26 初版作成