平成30年度 東川口病院 病院指標
平成30年度 東川口病院 病院指標
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | - | 26 | 54 | 64 | 118 | 146 | 186 | 361 | 549 | 226 |
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病名なし | 54 | 23.50 | 12.58 | 3.70 | 78.89 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし | 50 | 47.40 | 20.92 | 6.00 | 86.30 | |
060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術処置2なし | 35 | 6.60 | 5.43 | 0.00 | 54.74 | |
100380xxxxxxxx | 体液量減少症 | 31 | 19.97 | 9.12 | 0.00 | 71.68 | |
0400801499x002 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし A-DROP スコア2 | 30 | 19.03 | 15.17 | 3.33 | 85.20 |
当院の急性期医療は、整形外科、内科、消化器外科を3本柱として、積極的に診察をしております。
内科は、昨年とは異なり、「腎臓または尿路の感染症」の患者さんの受け入れが最も多くなりました。
腎臓・尿路の感染症とは、尿道口から細菌が膀胱に進入することで発症します。細菌が膀胱でとどまると膀胱炎と呼ばれ、さらに腎臓に進入すると腎盂腎炎を発症します。また、昨年と同様に高齢者の肺炎が多く、特に慢性呼吸器疾患をお持ちの患者さまは、繰り返し肺炎に罹患されてる方もいます。
内科は、昨年とは異なり、「腎臓または尿路の感染症」の患者さんの受け入れが最も多くなりました。
腎臓・尿路の感染症とは、尿道口から細菌が膀胱に進入することで発症します。細菌が膀胱でとどまると膀胱炎と呼ばれ、さらに腎臓に進入すると腎盂腎炎を発症します。また、昨年と同様に高齢者の肺炎が多く、特に慢性呼吸器疾患をお持ちの患者さまは、繰り返し肺炎に罹患されてる方もいます。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 211 | 67.19 | 26.30 | 5.69 | 82.63 | |
160800xx99xx0x | 股関節・大腿近位の骨折 手術なし 定義副傷病名なし | 79 | 28.37 | 14.45 | 56.96 | 80.33 | |
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病名なし | 70 | 43.96 | 19.61 | 4.29 | 78.86 | |
160980xx99x0xx | 骨盤損傷 手術なし 手術処置2なし | 20 | 59.15 | 19.32 | 5.00 | 79.00 | |
070350xx99x0xx | 椎間板変性、ヘルニア 手術なし 手術処置2なし | 17 | 9.76 | 10.17 | 5.88 | 48.12 |
当院近隣の救急医療体制は、整形疾患の受入施設が乏しい現状があり、当院としては、その受入れについて、積極的に実施していくことが、地域医療に貢献できると考えています。当院は、昨年度と比較し、大腿骨骨折(手術無し)の受け入れが多くなりました。こちらは、重症患者の受入れが多くなり、併存病を含めた治療目的で転院する患者様や、リハビリ目的の転院の受入れが多くなった結果と考えています。高齢者の転倒頻度は高く、大腿骨骨折になる割合は高くなっております。大腿骨骨折による入院患者数は前年度よりも増加傾向です。
消化器外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xx0x | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病名なし | 25 | 2.84 | 2.67 | 0.00 | 67.56 | |
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 18 | 3.89 | 4.96 | 0.00 | 67.89 | |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし | 14 | 8.57 | 8.95 | 0.00 | 62.57 | |
060335xx02000x | 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし | 11 | 15.82 | 7.30 | 0.00 | 58.64 | |
060035xx01000x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし | 10 | 18.80 | 15.30 | 0.00 | 69.60 |
大腸の疾患に対して、腹腔鏡下や内視鏡を用いた手術を行なっております。痛みが少なく、手術後の回復も早い為、早期に退院できる患者さんが多くいらっしゃいます。ポリープ切除や鼠径ヘルニアの手術などはクリニカルパスを用いることで標準的な医療を実践し、患者さんに治療内容を十分にご理解いただき、安心して治療を受けられるようにしています。
脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x0990200 | 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-2あり 定義副傷病名なし 発症前Rankin Scale 3、4又は5 | 15 | 89.20 | 20.92 | 0.00 | 76.80 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし | - | - | 7.35 | - | - | |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし | - | - | 18.72 | - | - | |
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-4あり 定義副傷病名なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | - | - | 16.18 | - | - | |
010060x0990210 | 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-2あり 定義副傷病名1あり 発症前Rankin Scale 3、4又は5 | - | - | 23.31 | - | - |
脳梗塞で入院する患者さんはリハビリ目的での転院が多くなっています。当院は、リハビリを集中的に行なう回復期病棟を有しており、患者さんの機能回復に向けてご家族様や医療スタッフが一体となってチームアプローチをしています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
大腸癌 | - | - | 11 | - | - | - | 1 | 7 |
乳癌 | - | - | - | - | -- | - | 1 | 7 |
肺癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
肝癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
当院では、五大癌において大腸癌及び胃癌の患者さんを多く受入れており、手術で病巣を取り除く治療等を行ないます。ステージ別の件数では、大腸癌のステージⅢの患者さんが多くなっています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | - | - | - |
中等症 | 101 | 23.14 | 76.85 |
重症 | 17 | 33 | 89.35 |
超重症 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
高齢で合併症を有する肺炎は、重症化の危険性が高く、適切な抗生剤の使用や酸素投与などの支援療法が大切となります。
また、長期入院に伴う廃用性の筋力低下を防ぐ為、早期の理学療法導入を心がけています。
肺炎の重症度は、昨年と比べ中等度の患者さんが増加し、重症の患者さんが減少しています。
肺炎の患者さんのうち、90%は60歳以上の高齢者です。肺炎重症度が高いほど平均年齢が高い傾向があります。平均在院日数も肺炎重症度が高いほど長期間の入院になりますが、超重症は中等度及び重症に比べ死亡症例が発生する為、在院日数が短くなっています。
また、長期入院に伴う廃用性の筋力低下を防ぐ為、早期の理学療法導入を心がけています。
肺炎の重症度は、昨年と比べ中等度の患者さんが増加し、重症の患者さんが減少しています。
肺炎の患者さんのうち、90%は60歳以上の高齢者です。肺炎重症度が高いほど平均年齢が高い傾向があります。平均在院日数も肺炎重症度が高いほど長期間の入院になりますが、超重症は中等度及び重症に比べ死亡症例が発生する為、在院日数が短くなっています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 15 | 63.47 | 77.6 | 6.67 |
その他 | 24 | 98.25 | 78.54 | 4.17 |
現在、回復期リハビリテーションへの受け入れを中心に治療を行なっており、急性期から在宅まで継ぎ目のない脳卒中の治療を行なっています。昨年に比べ、発症時期「その他」の受け入れが多く、平均在院日数も「3日以内」と比較すると35日程度長期間となっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(大腿、上腕) | 126 | 5.21 | 55.54 | 6.35 | 82.78 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 93 | 6.06 | 65.54 | 4.30 | 80.60 | |
K0462 | 骨折観血的手術(下腿、前腕) | 29 | 5.52 | 22.90 | 6.90 | 59.31 | |
K0463 | 骨折観血的手術(鎖骨、指、足、膝蓋骨) | 27 | 3.89 | 15.89 | 0.00 | 53.89 | |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿、前腕) | 14 | 0.93 | 1.86 | 0.00 | 41.21 |
整形外科は股関節大腿近位骨折の疾患が多く、骨折観血的手術(大腿)、人工骨頭挿入術(股)を中心に手術を施行しています。当院近隣の救急医療体制は、整形疾患の受入施設が乏しい現状があり、当院としては、その受入れについて、積極的に実施していくことで、地域医療に貢献できると考えています。高齢の方の転倒頻度は高く、大腿骨骨折になる割合は高くなっています。当院の整形外科の手術は、大腿骨頚部骨折の手術件数が多く、24時間365日いつでも受入れる体制を整えています。当院は、リハビリを集中的に実施している回復期リハビリテーション病棟に転棟するケースが多いため、術後の在院日数が長めになっています。
消化器外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 24 | 0.38 | 1.79 | 0.00 | 67.21 | |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 15 | 2.27 | 10.13 | 0.00 | 59.53 | |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 10 | 0.80 | 4.80 | 0.00 | 69.50 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | - | - | - | - | - | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | - | - | - | - |
消化器外科の手術では、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)を最も多く行なっています。大腸ポリープとは、がんとは関係ないポリープ、将来がんに変化する可能性があるポリープ、現在、がんに変化しているポリープに分かれます。このうち、将来がんに変化する可能性があるポリープと現在、がんに変化しているポリープは切除の対象となります。患者さんの状態に合わせて、1泊2日もしくは、2泊3日の日程で治療を行なっています。
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 45 | 3.02 | 2.47 | 2.22 | 65.02 | |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | - | - | - | - | - | |
K386 | 気管切開術 | - | - | - | - | - | |
K533-2 | 内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術 | - | - | - | - | - | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) | - | - | - | - | - |
内科では内視鏡を用いた手術を主に行なっています。今年度の内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術の件数は前年度よりも2倍の件数を施行しています。当院はクリニカルパスを用いてポリープ切除術を行ないますが、患者さんの状態にあわせて1泊2日もしくは2泊3日の入院となっています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | - | - |
異なる | 10 | 0.59 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | - | - |
異なる | 10 | 0.59 |
当内科では、高齢で併存症を持った患者さまが多く入院されます。様々な感染症より、血液中に病原菌が入り込み敗血症の症状を呈し、播種性凝固症候群(血管内に無数の血栓が発生すること)がおこることがあります。治療は診療ガイドラインにのっとり適切に行なっております。
更新履歴
2019/09/26 初版作成
当院は一般病棟、障害者病棟、回復期病棟がある病院で、急性期~在宅までの医療を行なっています。幅広い年齢層の患者さんが入院されていますが、平均年齢は73.8歳であり、最も多い層は80代です。70歳以上の高齢者の割合は65.5%で昨年より減少がありました。