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平成29年度 東川口病院 病院指標

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分
0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 36 42 66 92 102 168 332 508 231

平成29年度の当院退院患者数は、1,580名です。(月平均132名)
当院は一般病棟、障害者病棟、回復期病棟がある病院で、急性期~在宅までの医療を行っています。幅広い年齢層の患者さんが入院されていますが、平均年齢は72歳であり、最も多い年齢層は80代です。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 43 68.00 20.83 9.3 84.37
100380xxxxxxxx 体液量減少症 38 13.05 9.16 2.63 65.89
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病名なし 35 27.40 12.34 73.77
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術処置2なし 29 5.69 5.5 46.86
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 27 19.96 17.71 85.11

当院の急性期医療は、整形外科、内科、消化器外科を3本柱として、積極的に診療をしております。
内科に関しては、前年度同様に高齢者の肺炎が多く、特に慢性呼吸疾患をお持ちの患者さまは、繰り返し肺炎に罹患される方もいらっしゃいます。

消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病名なし 25 2.6 2.68 0 68.6
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 17 4.12 5.15 0 63.65
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 11 8.55 7.87 0 55.0
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術処置2なし 10 7.4 5.50 10 46.5
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし - - 15.61 - -

大腸の腹腔鏡下や内視鏡を用いた手術を行っております。痛みが少なく、手術後の回復も早い為、早期に退院できる患者さんが多くいらっしゃいます。前年度同様の疾患構成ですが、上位疾患の件数は前年度より増加傾向です。

整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 195 61.17 27.09 5.13 82.08
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病名なし 67 43.34 19.94 7.46 79.81
160800xx99xx0x 股関節大腿近位骨折 手術なし 定義副傷病名なし 36 22.83 15.22 55.56 83.03
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 手術処置2なし 23 44.26 19.97 13.04 81.17
070350xx99xxxx 椎間板変性、ヘルニア 手術なし 22 14.36 8.83 0 49.91

川口市の救急医療の現状から、整形疾患の受入施設が乏しい現状があり、当院としては、その受入について、積極的に実施していくことが、地域医療に貢献できると考えています。高齢者の転倒頻度は高く、大腿骨骨折になる割合は高くなっております。大腿骨骨折による入院患者数は前年度よりも増加傾向です。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - - 1 第7版
大腸癌 - - - - - - 1 第7版
乳癌 - - - - - - 1 第7版
肺癌 - - - - - - 1 第7版
肝癌 - - - - - - 1 第7版

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

上記の表において、それぞれのStage分類で10件未満の項目は、本報告の制度に則り、非表示としています。
胃癌のStage分類は、
【StageⅠ ~ StageⅡに該当される症例 5件】
【StageⅢ ~ StageⅣに該当される症例4件】 合計9件
大腸癌のStage分類は、
【StageⅠ ~ StageⅡに該当される症例10件】
【StageⅢ ~ StageⅣに該当される症例13件】 合計23件
乳癌・肺癌・肝癌のStage分類は、
【StageⅠ ~ StageⅣに該当される症例 2件】  合計2件
 胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌を5大癌と言われています。
 UICC 病期分類とは、癌の進行度合を、①原発巣の大きさと進展度(T分類)、②所属リンパ節への転移状況(N分類)、③遠隔転移(M分類)の有無の 3つのカテゴリによって各癌をⅠ期(早期)からⅣ期(末期)の 4病期(ステージ)に分類するもので、Stage0は初期段階でStageⅥいわゆる末期癌を指します。
 「初発」とは、当院において当該腫瘍の診断、あるいは初回治療を実施した場合を指します。
 「再発」とは、当院・他施設を問わずに初回治療が完了した後、当院にて診療した場合や、がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
 当院では、主に大腸がん及び胃がんの患者さんの治療を行っております。内視鏡検査の充実に伴い、初期段階でのがんの発見が可能となっています。件数及び重症度は、胃がんより大腸がんの方が多く発生しています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 - - -
中等症 95 24.26 76.15
重症 25 25.8 84.24
超重症 - - -
不明 - - -

高齢で合併症を有する肺炎は、重症化の危険性が高く、適切な抗生剤の使用や酸素投与などの支持療法が大切となります。
また、長期入院に伴う廃用性の筋力低下を防ぐ為、なるべく早期の理学療法導入を心がけております。
前年度に比べ、肺炎の件数は減少しています。重症度が高いほど平均年齢が高くなる傾向になります。
内科での入院で、最も多く発生している症例は、呼吸器疾患の肺炎です。
 この指標では、市中肺炎(※)のみの統計となり、誤嚥性肺炎の件数は含んでいないデータとなります。
 重症度とは、A-DROPという判定基準を基に全国統一で抽出されており、重症度0=軽症、重症度1or2= 中等度、重症度3=重症、重症度4or5=超重症に分類されています。
 当院では、比較的若年層の入院において重症度の低い場合が多く、重症度が上がるほど、平均年齢が高齢化する傾向があり、中等度の重症度2・重症度3が全体の47.4%を占めています。
 重症化し入院となった高齢者の肺炎では、入院期間が著明に長くなる傾向があります。
 (重症度3=重症に関しては年間症例数が10未満の為、非表示としています。)

(※)市中肺炎とは・・・肺炎を発症する環境によって3つに分類されます。
 1:病院や介護施設・療養施設の外で日常生活を送っている方に発症する「市中肺炎」
 2:介護施設や療養施設内での発症となる「医療・介護関連肺炎」

脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 13 80.15 79.23 0
その他 12 83.67 75.42 0

現在、回復期リハビリテーション病棟への受入を中心に治療を行っており、急性期から在宅まで、継ぎ目のない脳卒中医療を行っております。
この指標では脳梗塞のICD(国際疾病分類)別における、発症日の違い(急性期・慢性期)により、平均在院日数、平均年齢、転院率等の集計となります。
 脳梗塞の症例では入院した73.4%が、発症3日以内に治療が開始されており、早期診断、早期治療が開始されています。 転院率は1.14%となり、治療過程において早期リハビリテーションを実施、さらに、リハビリに特化した回復期リハビリテーション病棟へ移動し、継続的な治療を実施しています。その為、発症後のADL(日常生活動作)障害も比較的短期間で改善される結果になっています。その一方、脳梗塞発症3日以上経過後の症例では平均在院日数が長い傾向となっています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 31 2.55 1.81 70.32 0
K6335 鼠径ヘルニア手術 17 0.06 3.06 63.65 0
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 10 5.70 16.20 77.2 0
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 - - - - -
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) - - - - -

消化器外科は、①内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)、②鼠径ヘルニア手術を多く行っています。どちらもクリニカルパスを用いて短期の入院となっています。「鼠径ヘルニア」とは、腹膜や腸の一部が、飛び出してくる病気です。脱腸とも呼ばれ、最初の症状は、そけい部(太ももの付け根)にポコッとしたふくらみができます。最初は、やわらかく手で押すと引っ込みますが、放置すると嵌頓(かんとん)という状態になり、手で押しても引っ込まず、痛みも強くなります。症状が悪化する前に医療機関へ受診することをお勧めします。

整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(上腕、大腿) 132 5.04 52.58 82.23 6.82
K0811 人工骨頭挿入術(股) 87 5.20 62.46 79.93 2.3
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿) 36 6.14 21.81 57.03 0
K0463 骨折観血的手術(鎖骨、指、足、膝蓋骨) 15 3.53 12.47 49.2 0
K0483 骨内異物(挿入物を含除去術(前腕、下腿) - - - - -

整形外科は、股関節大腿近位骨折の疾患が多い為、①骨折観血的手術(大腿)、②人工骨頭挿入術(股)を主に行っています。
川口市救急医療の現状から、整形疾患の受入施設が乏しい現状があり、当院としては、その受入について、積極的に実施していくことが、地域医療に貢献できると考えています。高齢の方の転倒頻度は高く、大腿骨頸部骨折になる割合は高くなっております。
当院整形外科の手術は、大腿骨頸部骨折の手術件数が非常に多く、24時間365日引き受けられる体制を整え、地域医療の貢献に努めています。
当院ではリハビリを集中的に実施している回復期リハビリテーション病棟に転棟するケースが多いため、平均術後日数が長めとなっています。

内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 22 6.05 2.68 68.86 4.55
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) - - - - -
K6851 内視鏡的胆道結石除去術(胆道砕石術を伴うもの) - - - - -
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -

内科では内視鏡を用いた手術を主に行ています。平成29年度は①内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)を22件
行っております。当院はクリニカルパスを用いて入院当日に内視鏡的切除を行い、通常翌日に退院としています。現在、日本人の
最も多い死因は悪性新生物であり、「大腸癌」は、臓器別の死亡者で上位に入る疾患です。国立ガンセンターによる2014年の調査
では、悪性新生物の主な部位別死亡率では、男性で第3位、女性で第1位になっています。検診で便潜血反応陽性や排便の変化、
腹痛などの症状がある場合、医療機関に受診して大腸の検査などを相談することをお勧めします。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 12 0.76
異なる - -
180010 敗血症 同一 11 0.7
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -

当院内科では、高齢で依存症を持った患者さまが多く入院されています。
色々な感染症などから、血液中に病原菌が入り敗血症になり、これが原因で播種性血管内凝固症候群がおこることがあります。
治療は診療ガイドラインにのっとり適切に行っております。

更新履歴

2018/09/25 初版作成