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令和5年度 東川口病院 病院指標

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 2 26 41 44 101 164 148 344 542 219
2023年度の退院患者数は、1,844名です。(月平均153.7名)
2023年度より新型コロナウイルスの診療体制が変更となり、一般患者数の受入が増大しました。
急性期一般病棟、障害者病棟、回復期病棟がある病院で、ケアミックス医療を行っています。
幅広い年齢層の患者が入院されています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 87 2.06 2.61 0 67.44
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 52 48.21 20.60 5.77 86.31
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 30 18.77 8.75 0 72.53
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 28 24.96 13.52 3.57 79.75
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 18 5.94 5.64 5.56 52.67
前年度と比較すると入院患者数が全体的に増加しています。
内視鏡を担当する医師が増えたことで大腸ポリープや胆管結石等の内視鏡手術による入院が増えて
います。また、新型コロナ感染症の5類への変更にともない、入院体制を変更し積極的に様々な疾患の受け入れを
行ってきました。
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 16 3.69 5.21 0 82.19
050130xx9900x0 心不全 11 26.64 17.38 0 79.27
050070xx99000x 頻脈性不整脈 - - 5.98 - -
050070xx99001x 頻脈性不整脈 - - 14.23 - -
050210xx97000x 徐脈性不整脈 - - 9.77 - -
循環器科では閉塞性動脈疾患のうち、下肢の閉塞性動脈硬化症のカテーテル治療を多く行っています。
動脈硬化症 とは、動脈に コレステロール などの沈着物が溜まった状態であり、状態が進行すると足などの血行不良と強い痛みが起こる病気です。
手足のしびれ、痛み、冷え等があり、動脈硬化症をご心配の方は、病院に受診してご相談ください。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 217 51.76 25.50 4.61 82.61
160760xx97xx0x 前腕の骨折 28 6.21 4.76 0 57.18
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 21 13.71 13.04 0 30.81
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 21 57.05 19.34 0 80.14
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 21 29.38 14.00 0 66.43
整形外科の疾患では「股関節・大腿近位の骨折」が大半を占めており、
平均年齢も82.61歳と高齢者が多いことが特徴です。大腿骨骨折の原因として転倒や骨粗鬆症などが挙げられます。
MRIやCTなどの画像検査を行い、外科的治療が必要な症例に対しては速やかに早期治療を開始します。
また、不自由なく日常生活を送れるようリハビリテーションも積極的に取り組んでいます。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 10 14.4 12.88 0 62.9
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 9.29 - -
100100xx99x0xx 糖尿病足病変 - - 22.02 - -
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷等 - - 2.86 - -
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) - - 8.61 - -
皮膚科では、蜂窩織炎や丹毒、二次感染を伴った褥瘡や重症下肢虚血の入院を多く受け入れています。
いずれも、重篤な皮膚の感染症であり、抗菌薬の投与による加療を行っております。
またこれらの疾患を来す患者の多くが内科的疾患や整形外科的疾患を抱えており
他科とも連携しながら治療に当たっています。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 23 3.35 4.55 0 70.3
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 10 5.8 5.98 0 50.4
060150xx03xxxx 虫垂炎 - - 5.29 - -
060210xx9910xx ヘルニアの記載のない腸閉塞 - - 13.58 - -
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 - - 8.95 - -
当院は、鼠経ヘルニア(脱腸)に対し、腹腔鏡を用いた低侵襲の手術を行っております。これにより、高齢者の方も多いですが、手術を含め2-3日の入院で治療が可能となっています。
胆嚢疾患や虫垂炎も同様に鏡視下手術を行っておりますが、今年度は炎症が高度なケースが多くみられ入院期間の増加に繋がっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 11 - - - - - 1 7
大腸癌 - - - - - - 1 7
乳癌 - - - - - - 1 7
肺癌 - - - - - - 1 7
肝癌 - - - - - - 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院では、消化器内科と外科・消化器外科が協力し早期発見・低侵襲治療に努めています。慢性胃炎やピロリ菌除菌後の患者様には年1回の胃カメラをお願いしています。
StageⅠの早期胃癌に対しては内視鏡的切除を行っており良好な結果を得ています。
残念ながら、発見時には転移のあるStageⅣの患者様もいらっしゃいますが、抗がん剤治療や緩和ケアに至るまで柔軟に対応しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 17 9.12 49.82
中等症 39 28.77 80.46
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
成人市中肺炎の重症度別患者数は中等症が最も多く昨年よりも増加しています。平均年齢は、軽症の
患者様は50歳以下で中等症以上の重症度は80歳以上となっています。高齢の患者さんは重症度が高く
なる傾向があり、平均在院日数も重症度が軽症の患者さんよりも中等症及び重症の患者さんは長期化しています。
高齢で合併症を有する肺炎は重症化の危険性が高く、適切な抗生剤の使用や酸素投与などの
支援療法が大切となります。また、長期入院に伴う廃用性の筋力低下を防ぐため、
早期の理学療法導入を心がけております。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 18 85 79 3.57
その他 10 166.5 72.3 0
今年度は「発症3日以内」の入院患者数が最も多く、18名が入院されました。
入院経路はご自宅からの入院が約60.7%、施設からの入院が約17.9%、他院からの転院が約21.4%であり
急性期の治療後、QOL(生活の質)向上のための早期リハビリテーションを行なっています。
また、他院から転院される患者さん全員が回復期リハビリテーション病棟へ入棟し
リハビリテーションを集中的に行なっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 82 0.61 5.26 0 67.76
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 27 2.22 13.33 0 75.19
K654 内視鏡的消化管止血術 14 3.86 17.21 7.14 79.71
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 13 0.85 6.15 0 79.15
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 13 0 1.08 0 66.62
内科は主に内視鏡を用いた手術を行なっています。
今年度は「内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)」を82名施行しました。
件数は昨年度の49名より大幅に増加しており、当院ではクリニカルパスを用いた計画的な治療を行ないます。
循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 19 1.21 2.11 0 80.84
K620 下大静脈フィルター留置術 - - - - -
K5971 ペースメーカー移植術(心筋電極) - - - - -
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
循環器科は下肢閉塞性動脈硬化症のカテーテル治療を多く行っています。
その他にもペースメーカー移植等も行っています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 172 3.92 47.78 4.07 80.4
K0811 人工骨頭挿入術(股) 101 3.66 48.84 4.95 83.38
K0462 骨折観血的手術(前腕) 59 6.76 20.58 1.69 54.56
K0463 骨折観血的手術(膝蓋骨) 23 3.3 8.35 0 54.52
K0821 人工関節置換術(股) 22 6.36 37.23 0 72.41
整形外科は大腿骨近位部骨折、股関節の疾患の受け入れが多く、骨折観血的手術(大腿)、
人工骨頭挿入術(股)を中心に手術を行なっています。件数は昨年度と比べ、骨折観血的手術(大腿)
及び人工骨頭挿入術(股)は増加しています。
当院はケアミックス病院であるため、手術後に院内の回復期リハビリテーション病棟等に転棟し
リハビリテーションを集中的に行っており、手術後の在院日数が長めになっています。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 18 0 2.17 0 68.89
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 15 2.67 4.73 0 53.93
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) - - - - -
K6335 鼠径ヘルニア手術  - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
当科では鼠経ヘルニア、胆嚢結石症、胆嚢炎、虫垂炎に対して腹腔鏡を用いた低侵襲の手術を行っています。
これらの多くは、クリニカルパスという指針を用いて予約入院の上、2日~4日間の日程で行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
内科では高齢で併存疾患を持った患者さまが多く入院されています。
様々な感染症等に罹患し、血液中に病原菌が侵入し敗血症となり播種性血管内凝固症候群が
引き起こされることがあります。治療は診療ガイドラインに則り適切に行なっております。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
346 287 82.95
当院で手術を受ける患者さまは入院時にスクリーニングをかけて、各リスクレベルの対策実施を行っています。
整形外科の大腿骨手術が多いため、中リスク以上の患者が多いのですが予防策は82.95%という割合で行えています。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
572 516 90.21
当院の血液培養2セットの実施率は90.21%です。血液培養の感度は、1セットで73.2%、2セットで93.9%まで上昇します。感染症を起こしている病原菌を2セット以上の血液培養検査で特定します。特定した病原菌に対して効果的な抗菌薬を選択して治療するとより効果的な高い治療結果となります。また、結果的に耐性菌が生じにくくなります。今後も病原菌の検出率を高めるために血液培養検査は2セットを推奨していきます。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
189 156 82.54
近年薬剤耐性菌が世界的に増加しています。一方で新たな抗菌薬の開発は減少傾向にあり、国際社会でも大きな課題となっています。耐性菌の出現をできる限り食い止め、かつ確実に感染症治療を行うためには、「適切な抗菌薬を適切な量で使用する」必要があります。適切な抗菌薬を選ぶためにはどの菌が感染症の原因であるかを推定しなければなりません。そのために抗菌薬投与前の検体採取と培養検査は大変重要になります。
更新履歴

2024/09/20 初版作成